保育園(幼稚園)の先生から提案され病院を受診したところ
発達障害と診断されました。
「要観察」とのことですが、利用できるサービスはありますか?
発達障害とお医者さんからいわれ、心配されるご両親も多いと思います。
発達障害は、明らかに障がい者であると認定され、障害者手帳が発行される状況ではなく
その疑いが心配される「要観察」状態と診断されたという事です。
「要観察」と診断され障がいが疑われるお子さんを対象にしたサービスとして療育サービスがあります。
今回は発達障害のお子さんが受けられる療育サービスの説明と、利用するための手続きの流れを
ご説明したいと思います。
・この記事でわかること
・療育サービスの概要
・サービスを利用するために必要な通所受給者証の説明
・通所受給者証を取得するための一般的な流れ
障害者手帳がなくても受けられる療育サービス
療育とは、障がいを持つ児童が社会的に自立することを目的として施される医療と保育のことで、
児童発達支援サービスの根幹となった概念です。
療育を受けさせる経緯は、医師から勧められたり、保護者が自ら決めて施設に通わせるなどさまざまなケースが
ありますが、児童福祉法による児童発達支援サービスを利用することもできます。
この場合、障害者手帳などは不要で、障がいの程度に関係なく必要なサービスが受けられるため、
障がいが軽微な場合や疑いがある段階での児童でも利用可能です。
(発達障害の詳しい説明は別途記載させていただきます。)
私の事業所にも障がい手帳は無いけど保育園の先生に言われてきましたとか
学校の先生にアドバイスをもらい来ましたとおっしゃるお子さんがいらっしゃいます。
又、周りのお子さんと比べると少し違うところがあるように感じてと直接いらっしゃる
ご両親もいらっしゃいます。ご不安をお持ちになられて来所されますが、お話をきかせて
もらいサービス利用について説明をすると安心されてお帰りになられます。
サービスを利用するなら通所受給者証を取得しよう
療育は、基本的に、18歳未満の障がい(身体障害・知的障害・精神障害・発達障害)をもつ児童を対象に、
療育センターなどの施設で行われます。
療育の内容については、
障がいの種類や施設によって異なるので、いくつかの施設を見学してから決めるとよいでしょう。
大切なのは、早いうちから療育を受けることです。障がいによっては、
社会生活に必要なスキルを身につけることができ、集団のなかで上手に生活できるようになります。
療育サービスを利用する際は、「通所受給者証」を取得しましょう。利用料が1割負担で利用できるうえに
世帯の所得に応じて負担額が決められているので、よりサービスが利用しやすくなります。
申請から取得までに各市区町村で差異がありますが、おおよそ1か月~2か月の期間が必要と
なることがあるので、まずは、お住いの市区町村の窓口に相談しましょう。
時期によって(年度末等)は受給者証の申請が大変込み合い発行までに通常より時間がかかる場合があります。
また、計画を作成させていただく相談支援専門員も問い合わせが多く、書類を作成するのに
時間をいただかないといけない可能性もあります。
受給者証準備は期間に余裕をもっておこなっていくようにしていって下さい。
通所受給者証を取得するための一連の流れ
①各市区町村の窓口に相談する |
⇩ |
②利用したい施設を決めて、内諾をもらう |
・いくつかの施設は見学して、適した施設を決めましょう。 |
・施設によっては利用者がいっぱいになっているところもあるので、事前の確認が必要です。 |
⇩ |
③障害児通所給付費支給を各市区町村の窓口の申請する。 |
・所定の申請書、障害児支援利用計画案のほか、申請に必要な書類は、自治体によってことなります。 |
⇩ |
④各市区町村による審査を受ける |
・障がいの種類や程度、適切なサービスについて検討されます。 |
・申請状況によっては、審査を受けずに取得できることもあります。 |
⇩ |
⑤支給が決定し、通所受給者証が発行される ・給付が決定するまで、1か月~2か月程度かかることもあります。 |
・受給者証の給付決定内容に基づき、相談支援事業者に障害児支援利用計画を作成してもらいます。 |
⇩ |
⑥利用の内諾をもらった施設と利用契約を結ぶ |
⇩ |
⑦施設を利用し、利用者負担額を支払う |
まとめ
以上が発達障害の簡単な説明と受けられるサービスとそのサービスを受けるための流れとなります。
発達障害と診断されお子さんの将来を心配されるご両親もいらっしゃると思います。
考え方の違いにはなりますが、私は発達障害は苦手な部分が他の子より目立ってしまっている状態
だと思っています。その苦手をお手伝いをもらい早めに改善してあげるためのサービスが
療育サービスと捉えています。
療育サービスを使い、障がい者とレッテルを貼られてしまうのではと心配をされるより、
早めに苦手な部分をお手伝いしてもらい、苦手を克服、目立たなくして将来の不安が軽減されるように
サービスを利用していくと考えてみてはいかがでしょうか?
勉強ができるようになるために学習塾に通わせるように、人間関係が上手になるように療育サービスに
通わせると考えてみて下さい。
この記事が、貴方のお悩みの解決にお役にたてればと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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