子供が特別支援学校の高等部に通うようになります。
高等部ではどのような教育を受けることが出来るのですか?
特別支援学校の高等部では、障がいのある子どもの自立や社会生活に必要な教育を行っているようです。
それぞれの障がいの特性に合わせた専門的な教科や科目もあるようです。
今回は、高等部で取り組まれている強化や科目についてご説明していきたいと思います。
・この記事でわかること
・特別支援学校高等部で働くスキルが得られる専門的な教科
・特別支援学校の教科形態の変化
・特別支援学校高等部における専門的な教科紹介
・特別支援学校高等部専攻科における専門的な教科紹介
社会に出て働くスキルが得られる専門的教科
それぞれの障がいに合わせた専門的教育の実施
視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、病弱の子どもに教育を行う特別支援学校の高等部では、
通常の高等学校に準じる教科のほか、障がいの特性に応じた専門的な教育を行っています。
例えば、視覚障がい者は医療と社会、疾病の成り立ちと予防などの保健理療を学ぶことは、
マッサージや指圧師などのスキルを身に着けるための基礎知識となります。
いっぽう、知的障がいのある生徒には通常の教科ではなく、
家政、農業、工業、流通、サービスなどの専門的な教育が中心となります。
普通科だけでなく、職業学科がある特別支援学校の増加
企業への就職を意識した職業学科
近年増加傾向にあるのが、企業への就職をより現実的に捉えた職業学科です。
応募資格や教育内容などは地域によってことなりますが、一般的に軽度から、中程度の知的障がいの
ある生徒を対象にしています。
例えば東京都の場合、職業学科には、職能開発科と就業技術課が設置されています。
職能開発科では、任された職務を正確に行うことができる能力を育成する「基礎的職業教育」で、
軽度から中程度の生徒が対象となっています。
いっぽう、就業技術科は、軽度の生徒を対象に、自ら判断して職務を行うことができる能力を育成する
「専門的職業教育」を行います。
これらの、職業学科は、少人数で授業が行われるので定員があり、調査書や適性検査、面談などによる
選考が行われ、入学の可否が総合的に判断されます。
特別支援学校の高等部における専門的な教科
視覚障がいのある生徒を対象にした学校
調律、保健理療
聴覚障がいのある生徒を対象にした学校
印刷、理容・美容、クリーニング
知的障がいのある生徒を対象にした学校
家政、農業、工業、流通、サービス
特別支援学校の高等部専攻科における主な教科
視覚障がい
保健理療
あん摩マッサージ指圧師
理療
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師
理学療法
理学療法士
聴覚障がい
理容・美容
理容師・美容師
歯科技工
歯科技工士
障がいの部分をマイナスととらえず、プラスになるような仕事を行っていけるような
職種のカリキュラムが多い印象をうけました。
お子さんの状態にあわせて取り組んでもらえるといいなと思います。
特別支援学校の入学までの主な流れ(東京都の例)
職業学科
普通科
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申請手続き(志願者の生活環境によっては応募資格審査がある)
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個別説明
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出願
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選考
(調査書、適性検査、面接などによる総合的な選考)
入学相談
(学力調査、面接、健康診断)
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入学
まとめ
障がいのある子どもの自立や社会生活に必要な教育を目指す特別支援学校では、高等部を卒業したあとの就労に
ついても配慮していてくれるようです。障がいの特性にあった専門的な教科や科目が組み込まれています。
学校により取り組みにも違いがあるようですので、詳しい内容は各学校にお問い合わせください。
学校卒業後も生計を立てていける技能のサポートも行ってくれるのは、ありがたいですね。
ご覧いただきありがとうございました。
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