障がい児の親ですが、将来の事を考えると障がいのない子と一緒に授業を受けていってほしいと思っています。
障がいのない子と一緒に授業を受けてついていけるでしょうか?
保護者としては将来社会に出ていく際に困らないように、障がいのない子達と一緒の授業を
受けて成長していってほしいと願う反面、授業についていけるのだろうか?という心配もあると思います。
すべての授業を障がいのない子と一緒に受けるわけではなく、障がいの種類や程度によって適した学びの場
があります。障がいのある子がいきいきと学べるよう、慎重に学校を選びましょう。
ここでは、障がい児の色々な就学について説明していきたいと思います。
・この記事でわかること
・障がいの軽度な子の就学方法
・障がいのある子たちだけで学ぶ方法
・多様な就学先の説明と違い
通常学級、通級指導教室
(軽度な障がいのお子さんが授業を受ける方法)
障がいのある子の学びの場は、大きく分けて3つになります。
ここでは軽度な障がいのお子さんが通う方法の通常学級と通級指導教室について説明します。
①通常学級と通級指導教室
地域の学校の通常クラスで障がいのない子といっしょに授業を受けながら、週に1~8時間、
ほかの学校に設置された通級指導教室に通います。
(地域によって実施状況に違いがあります。お住いの各市区町村でご確認ください。)
対象となるのは、知的障がい、言語障がい、自閉症、情緒障がい、弱視、難聴、
学習障がい、注意欠陥多動性障がいなどのお子さんです。
障がいの種別ごとに設けられた教室で、障がいの程度に応じた授業を受けます。
ただ、通級指導教室に通うあいだ、通常の授業を受けられないというデメリットがあり、文部科学省では
通級指導教室の教員が障がいのある子どものいる学校を巡回する(特別支援教室)構想を打ち立てました。
これにより、例えば東京都では、発達障がいや情緒障がいのある子を対象とした特別支援教室を
すべての公立小学校に導入しているそうです。
特別支援学級、特別支援学校
(障がいのある子たちだけで授業を受ける方法)
障がいの症状が心配なお子さんに対しては障がいのある子たちだけで授業を受ける方法もあります。
②特別支援学級
地域の学校のなかに設置された、障がいのある子どもたちを集めたクラスです。
1クラス8人を上限とし、障がいの種別に分けられます。
同じ学校内の障がいのない子どもたちと、交流を図ったり共同学習などを行うこともできます。
③特別支援学校
障がいのある子を対象とした学校で、障がいの状態に合わせて、専門性の高い教職員が授業を行うため、
重度の障がいをお持ちのお子さんでも通うことができます。
多様な就学先
(それぞれの学級、教室、学校の特徴)
通常学級 | 通級指導教室 |
地域の学校の通常クラスで、 | 通常学級に在籍してほとんどの授業を |
障がいのない子どもたちといっしょに学ぶ。 | 障がいのない子どもたちと一緒に学びながら、 |
学校によっては、少人数指導や習熟度別の授業が | 週に何時間か通級指導教室に通って、 |
おこなわれることもある。 | 障がいの状態に応じた特別の授業を受ける。 |
⇧ | ⇓ |
交流及び共同学習 | 特別支援教室 |
⇩ | 通級指導教室が、通常学級から、通級指導教室が |
特別支援学級 | 開かれる学校に子供が移動するのに対し、 |
障がいの種別ごとに集められた少人数の教室で、 | 特別支援教室は、教員が障がいのある |
一人ひとりの状態にあわせた教育が行われる。 | 子どものいる学校を巡回するシステム。 |
地域の学校の中にあるので、通常学級の | インクルーシブ教育の一環で、 |
クラスとも交流がある。 | 例えば東京都ではすべての公立小学校に |
特別支援教室が設置されている。 |
⇧ |
交流及び共同学習 |
⇩ |
特別支援学級 |
障がいのある子どもたちを対象とした学校で、一人ひとりの障がいの状態に合わせた授業が行われる。 |
専門性の高い教職員が少人数の教室を受け持つため、重度の障がい児にも対応してくれる。 |
まとめ
以上が現在の障がい児の就学先の説明となります。
障がいの程度にあわせて就学先にもいくつかの種類があります。
保護者として、子どもさんの将来を心配し、通常学級で授業をうけて成長していってほしいと
願う気持ちもわかりますが、障がいをもつお子さん自身が、授業についていけない、勉強が
楽しくないからやりたくないとなってしまっては意味がないと思われます。
障がいの程度にあわせた楽しい学びが続いていけるよう、家族としてサポートしてくように
してあげてください。
ご覧いただきありがとうございました。
コメント